この記事が使える人
40代、会社員、平日はフルタイム。配信は週1〜2回、1回2時間。顔は出さず声だけ。攻略もタイムアタックもしません。
この条件でやっていることを、そのまま書きます。
先に断っておくと、時間が自由に使える人には向きません。 毎日8時間配信できるなら、もっと効率のいい方法があります。この記事が想定しているのは、仕事から帰ってきて、週に1回だけ2時間配信する人です。
配信に人が来ない話を調べると、記事は山ほど出てきます。読むと、だいたい同じことが書いてある。そして、そのほとんどが実行できません。理由は次の章に書きます。
「毎日配信しろ」は、会社員には実行できない
人が来ない対策として、必ず出てくる助言があります。
「毎日配信しろ」「配信頻度を増やせ」
正しいと思います。頻度が上がれば接触回数が増えますし、視聴履歴も溜まりやすい。理屈としては何も間違っていません。
でも実行できません。平日は仕事から帰ってきて、食事と風呂で時間が消えます。そこから毎日2時間の配信を、家族やパートナーの時間を削って1年間続ける。無理です。
無理なものを「やれば伸びる」と言われ続けると、人は「自分には向いていない」と結論して、やめます。
助言が間違っているのではなく、前提にしている生活が違うだけです。20代で時間が自由な人と、40代の会社員では、同じ手が使えません。
だから、前提のほうを変えました。
人が来ない前提で、1回の配信から3つ残す
最初に成功の基準を置き換えました。視聴者数を指標から外して、代わりにこれを基準にしています。
1回の配信から、この3つが残れば成功。
| 残すもの | なぜ残すか |
|---|---|
| アーカイブ | ライブは放送中しか見られないが、アーカイブは検索や関連動画から何ヶ月先でも拾われる |
| ショート素材 | ショートは登録者がいなくても回ることがある。入口として機能する |
| ブログのネタ | 配信のために調べたこと・詰まったことは、同じことで困っている人が検索している |
同時視聴が0人でも、この3つが残れば、その日は成功。逆に同時視聴30人でも、3つ残らなかった回は失敗と数えています。
負け惜しみではありません。視聴者数は今日の数字ですが、アーカイブもショートも記事も、1年後に効きます。
なお、ライブ配信そのものが検索に弱いのは仕様です。放送中の数十分しか「ライブ」として存在しないので、たまたまその時間に探していた人としか出会えない。アーカイブや投稿動画のように、何ヶ月も検索から拾われ続ける形式ではありません。入口を別に作らないと届かない、というのが出発点でした。
配信前にやっていること(10分)
タイトルに検索される言葉を入れる
こういう形にしています。
のんびりゴリラと飼育員のゲーム配信【スカイリム】ゲーム名は必須。凝った言い回しは後回しです。ライブは検索に弱いので、唯一の手がかりがタイトルのゲーム名になります。
カッコを空のまま配信を始めてしまったことが実際にあります。何の配信か分からない状態で数分流れました。テンプレートにカッコだけ残しておくと、埋め忘れに気づけません。カッコごと毎回書くほうが安全でした。
名言集をスマホで開いておく
後述する名言企画の準備です。配信中にPCで探すと手が止まるので、スマホに場面別のタグを振った一覧を用意しています。
わんコメの接続先を確認する
複数チャンネルを持っている場合、前回のチャンネルに繋がったままになります。これは毎回やられます。配信開始前に必ず確認してください。
配信中にやっていること
名言企画
まったり系の配信には、決定的な弱点があります。切り抜きどころがない。
攻略配信なら「神プレイ」が切り抜きになりますが、上手くならない配信には山場が発生しません。2時間の素材を見返して「面白かった場面」を探すのは、兼業には無理な作業量です。
そこで、ゲームの場面に合わせて偉人の名言を言うようにしています。力尽きたとき、連敗中、逆転勝ちしたとき。場面ごとにタグを振った名言集から、その場でスマホで引きます。
これをやると、切り抜きポイントが配信中に自動で発生します。 素材探しのために2時間を見返す必要がなくなる。
ルールは2つ。
- 2時間で3〜5回まで。 それ以上やると「またか」になります
- 外したら黙って流す。 回収しようとすると長引きます
0人でも喋る
同時視聴が0と表示されていても喋ります。アーカイブが残るからです。無言の2時間が残ると、後から見る人には厳しい。
無理に盛り上げる必要はなく、独り言で十分だと思っています。
ちなみに、同時視聴0と表示されているのにコメントが来ることがあります。 数字は必ずしも実態と一致しません。0だからといって、誰も見ていないと決めつけないほうがいいです。
配信後にやっていること(30分)
切り抜き候補の時刻をメモする
その日のうちにやります。翌日にはまず忘れています。
編集そのものは後日でいいので、「何分あたりに何があったか」だけを箇条書きで残します。これがあるかないかで、後日の作業時間が桁で変わります。
詰まったことをXに投げる
配信中に調べたこと、設定でハマったこと、機材で困ったこと。これをXに書いておきます。
これは告知ではなく、ブログのネタのメモ代わりです。記事を書く時間が取れない日でも、ネタだけは逃がさずに済みます。実際、この記事もそうやってできています。
機材まわりでやっていること
詳細は個別の記事に書くので、ここでは要点だけ。
- マイクとの距離は15〜20cm。 近すぎると吹かれ、遠いと部屋の反響が乗ります。切り抜きに使えるかどうかは音でほぼ決まるので、ここは映像より優先しています。
- キャプチャーボードはHDMIパススルーを使う。 OBSのプレビュー越しにプレイすると、ゲームによっては操作が成立しません。スカイリムのような一人称RPGは問題ありませんが、回避のタイミングが要るアクションは厳しいです
- OBSのモニタリングは全部オフ。 パススルーを使うなら、ここを切らないと音が二重になります
人に来てほしくないわけではない
成功指標から外したとはいえ、来てくれたら嬉しいのは当然です。
まったり系の弱点は、需要がないことではなく入口がないことだと思っています。作業中に流しておきたい人は確実にいますが、その人たちは「まったり配信」とは検索しません。能動的に探していないので、検索からは届かない。
なので、配信を始める前からXを動かしています。準備の様子、詰まったこと、決めたこと。配信より先に、人に見つけてもらうための助走です。
これが効くかどうかは、まだ分かりません。分かったら書きます。
よくある質問
配信に誰も来ないとき、0人でも喋ったほうがいいですか?
喋ったほうがいいです。アーカイブが残るので、後から見る人にとって無言の2時間は厳しいこと。通りかかった人が最初の数秒で判断すること。この2つが理由です。無理に盛り上げる必要はなく、独り言で十分です。
週1の配信でも伸びますか?
毎日配信より時間はかかります。ただ、頻度そのものより「曜日と時間が決まっていること」のほうが定着には効きます。不定期な毎日配信より、固定された週1のほうが生活リズムに入りやすい。兼業で続けるなら、まず固定を優先するのが現実的です。
攻略しない配信でも見てもらえますか?
見てもらえる余地はありますが、切り抜きどころが自然発生しないという弱点があります。この記事で書いた名言企画は、その弱点を運用でふさぐための工夫です。何らかの形で山場を人工的に作る仕組みがないと、素材探しで消耗します。
顔出ししないと不利ですか?
不利になる場面はあります。誰の配信か認識されにくいので、覚えてもらうまでに時間がかかる。ただし立ち絵とアイコンで補えますし、身バレのリスクを負わずに済むこと、機材が減ること、家族や同居人の心理的なハードルが下がることを考えると、兼業ならむしろ声だけのほうが続けやすいと思っています。
人気のゲームを配信すれば、人は来ますか?
来やすくはなりますが、同時に競合も最大になります。人気タイトルは検索する人も多い代わりに、同じ時間に何千人も配信しています。その中から選ばれる理由がなければ、結局0人です。
まとめ
やっていることを並べると、こうなります。
- 人が来ない前提で設計する
- 1回の配信から、アーカイブ・ショート素材・ブログのネタを3つ残す
- 配信前10分:タイトルにゲーム名、名言集の準備、わんコメの接続先確認
- 配信中:名言を2時間で3〜5回、0人でも喋る
- 配信後30分:切り抜き候補の時刻をメモ、詰まったことをXに投げる
毎日配信できないなら、1回の配信から取り出すものを増やすしかありません。週1でも、3つ残れば年間で150個の資産になります。
同じ条件の人に、そのまま使ってもらえれば嬉しいです。
